Strain Information | |
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Image | |
BRC No. | RBRC12165 |
Type | Targeted Mutation Congenic |
Species | Mus musculus |
Strain name | B6.Cg-Odf2<tm1Ktos> |
Former Common name | Odf2<tm1Ktos>, Odf2-KO, Odf2+/- |
H-2 Haplotype | |
ES Cell line | J1 [129S4/SvJae] |
Background strain | |
Appearance | |
Strain development | Odf2 は哺乳類の精子の外側粗大線維の主要タンパク質として発見され、その後、普遍的に中心体に存在することが大阪大学月田早智子教授らによって発表された。遺伝子欠損マウスを作成するために月田教授と癌研野田哲生所長らのグループによってキメラマウスが作られたが、キメラオスからは野生型マウスのみしか生まれなかった。そのため、2006 年より遺伝子欠損マウスの作成と解析を千葉大学 大学院医学研究院 形態形成学教室(年森清隆教授)が行うこととなった。キメラ精子には中心体関連物質を含む小突起を頭部に持つ頭部-尾部切断精子が約 20%混入していることが判り、2007 年に突起付き精子頭部を選別し野生型マウス卵にインジェクションすることによって Odf2+/-マウスの作成に成功した。Odf2+/-マウスはオスメスともに健康であり生殖行動に異常がない。Odf2+/-メスマウスは妊孕性があるが、Odf2+/-オスマウスは完全不妊であるために、系統維持は Odf2+/-メスマウスと野生型オスマウスの交配によって行う。Odf2+/-作製時のインジェクションの受精卵系統は、B6D2F1 マウス。ジーンターゲティングに用いた ES 細胞は、J1戻し交配は C57BL/6JJmsSlc マウスで行い維持した。 系統維持は Odf2+/-メスマウスと C57BL/6J オスマウスの交配によって行う。Odf2+/-の頭尾離断精子は、通常とは異なり頚部と尾部の主部の間で離断するため、頭部側に中心体関連分子を含む頚部が付着している(通常の頭尾離断精子は頚部が尾部側についている)。断端部は細胞膜に覆われており尾部は運動性を有する。頭部-頚部を卵細胞質内に顕微授精することによって産仔が得られる。通常の頭尾離断精子とは異なり、Odf2+/-頭尾離断精子は生きた精子である。 |
Strain description | Odf2 遺伝子は、人を含めた哺乳動物に広く存在する。Odf2 タンパク質は精子尾部の細胞骨格(外側粗大線維)の主成分として同定されたが、後に母中心小体の突起に局在し一次線毛の形成に関与することが明らかになった。精子における Odf2 タンパク質は、精子形成過程で精子の外側粗大線維に取り込まれ、受精後もしばらく受精卵内に留まる。Odf2+/-マウスはオスメスともに健康であり行動に異常がない。Odf2+/-メスマウスは妊孕性があるが、Odf2+/-オスマウスは完全不妊である。Odf2+/-精子は 95%以上が頭尾離断精子である。通常の頭尾離断精子は運動性がなく死滅精子とみなされるが、Odf2+/-精子ははっきりとした尾部の運動が認められかつ頭部の細胞膜が損傷していない生きた精子である。また、通常の場合は頭部-頚部間で切断されて頚部は尾部側に付くが、Odf2+/-精子は頚部-尾部間で切断されるために頚部が頭部側に付く。頭部についた頚部には中心体関連物質が認められる。Odf2 遺伝子と Odf2 タンパク質は、ヒト他の哺乳動物の精子にも安定して存在しているため、不妊障害の研究や検出にも利用できる。Odf2-Cherry 遺伝子を導入した Tg(Odf2-Cherry)1Ktos トランスジェニックマウスとも併用した研究が可能である。Odf2+/-メスマウスは妊孕性があるが、Odf2+/-オスマウスは完全不妊であるために、系統維持は Odf2+/-メスマウスと C57BL/6J オスマウスの交配によって行う。 |
Colony maintenance | |
References | Sci. Rep., 9(1) 14249 (2019). doi: 10.1038/s41598-019-50516-2. 31582806 |
Health Report | |
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Examination Date / Room / Rack |
Gene | |
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Gene info | Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter En2En2 SA (mouse En2 intron 2/exon 3 splice acceptor sequence)2En2 Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter Iresinternal ribosomal entry site (EMCV)2 Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter b-geolacZ reporter gene and neomycin resistance gene2b-geo Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter loxPphage P1 loxP2loxP Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter loxPphage P1 loxP2loxP Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter SV40 polyA signal2 Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter bovine GH polyA signal2 |
Ordering Information | |
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供与核酸 | phage P1 loxP sites, mouse engrailed-2 (En-2), internal ribosomal entry site (EMCV), mouse Phosphoglycerate kinase promoter (PGK promoter), E. coli β-galactosidase/neomycin-resistance fusion gene (β-geo), SV40 polyA signal, bovine GH polyA signal, mouse Odf2 genomic DNA |
Research application | Cre/loxP system Fluorescent Proteins/lacZ System |
提供条件 | 条件を付加する。 研究成果の公表にあたって寄託者の指定する文献を引用する。Sci. Rep., 9(1) 14249 (2019). doi: 10.1038/s41598-019-50516-2. 営利機関の利用希望者は、事前に利用条件等につき寄託者と合意し、提供承諾を得ること。 |
Depositor | 伊藤 千鶴(国立大学法人千葉大学) |
Strain Status | 生体 |
Strain Availability | 受注後、検査を施して提供 |
Additional Info. | Necessary documents for ordering:
Genotyping protocol -PCR- |
BRC mice in Publications |
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No Data |