Strain Information | |
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Image | |
BRC No. | RBRC11431 |
Type | Targeted Mutation Congenic |
Species | Mus musculus |
Strain name | B6;Cg-Flt1<tm1Msh> |
Former Common name | FLT1<TK-/-> マウス、FLT1TK<+/-> マウス |
H-2 Haplotype | |
ES Cell line | J1 [129S4/SvJae] |
Background strain | |
Appearance | |
Strain development | FLT1(VEGF受容体-1/VEGFR1)はVEGF-A/PlGF/VEGF-Bに対する強い結合活性をもつが、チロシンキナーゼ活性は弱い。そこで、このキナーゼからのシグナルの重要性を調べるため、キナーゼドメインを欠失したマウスを作成した (1998年)(作成方法:参考文献1.Figure 1参照)。その結果、ホモ変異マウスではがんの進行の低下や炎症の軽減が認められ、このキナーゼはこれらの疾患の憎悪に強く関与していることが明らかとなった。また、FLT1は知覚神経にも発現し、キナーゼのホモ変異マウスでは、がんの疼痛が軽減されるなどの結果も報告されている。ES細胞:129Sv strain. 作成後はC57BL/6に戻し交配をしている。実験によっては、別の系統とも交配している。また、本変異マウスの骨髄を放射線処理した別の野生型マウスに移植してTK-/-由来マクロファージなどの作用を調べる際には、それらの細胞をGFPマーカーで標識する目的で、GFPトランスジェニックマウス(理研バイオバンクから譲渡されたRBRC 00267-マウス)とも交配した。(Muramatsu et al. Cancer Res. 2010)。 このFLT1 TK-/GFPマウスの受精卵も今回の寄託に1本含まれている。通常の交配方法。今回寄託する変異マウス受精卵の1本(2007/4/4作成、Tube No. 5998) にはGFP遺伝子が導入されているが、これはFLT1 TK-細胞のマーカーとしてGFP+マウスとの交配により導入したものであり、GFP(-)のマウスと交配することにより、容易に除くことができる。FLT1遺伝子全体の欠失変異では、ホモ変異マウスが過剰な血管新生や血管異常により胎生致死となることが Fong GHら(1995)により報告されているが、本変異マウス(FLT1 TK-/-マウス)は、胎生期には異常を生じない。このことは、胎生期にはFLT1のリガンド結合ドメインがVEGF結合などにより、適切な血管新生の抑制的調節を行っていることを示している。キナーゼ活性は生後から成熟期のマウスにおいて、血管内皮細胞やマクロファージ、知覚神経などで作用し、がんの増殖・転移の促進や炎症性疾患の重症化など、様々な疾患に関与することが、野生型マウスと本変異マウス(FLT1 TK-/-マウス)との比較から明らかとなっている。 |
Strain description | この変異マウスでは、FLT1(VEGF受容体-1/VEGFR1)のキナーゼを欠失することによりそのシグナル伝達が欠損し、宿主における癌の増殖や肺転移の低下、リウマチモデルにおける炎症の軽減などが認められる。 |
Colony maintenance | |
References | Cancer Cell, 2(4):289-300 (2002). 12398893 Cancer Cell., 27(6):780-96 (2015). 26058077 Blood, 108(6):1849-56 (2006). 16709927 Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95(16):9349-54 (1998). 9689083 Cancer Res., 70(20):8211-21 (2010). 20924106 |
Health Report | |
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Examination Date / Room / Rack |
Gene | |
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Gene info | Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter Gene symbolGene nameChr.Allele symbolAllele nameCommon namesPromoter neoneomycin resistance gene (E. coli)5 |
Ordering Information | |
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供与核酸 | E. coli Neomycin-resistant gene, Mouse FLT1 gene: Intron-16, -17の一部 |
Research application | |
提供条件 | 条件を付加する。 研究成果の公表にあたって寄託者の指定する文献を引用する。Proc Natl Acad Sci USA., 95(16):9349-54 (1998). 研究成果の公表にあたって謝辞の表明を必要とする。 営利機関の利用希望者は、事前に利用条件等につき寄託者と合意し、提供承諾を得ること。(2021年の寄託時より2023年3月31日まで。それ以降は条件なし。) |
Depositor | 澁谷 正史(学校法人学文館上武大学) |
Strain Status | 凍結胚 |
Strain Availability | 受注後、検査を施して提供 |
Additional Info. | Necessary documents for ordering: |
BRC mice in Publications |
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No Data |